こんな顔した奴らが決めたんだろうなぁ（遠い目）

2012年10月2日ネタ画像

そろそろ平常運転に戻ります

が、その前に

今日は10/1からの著作権法の改定（いわゆる違法ＤＬ禁止法）についてしっかり確認しました。
いまいち解ってない人は少し目を通した方が良いかも

簡単に今回からダメになったことをまとめると

・違法なアップロードである著作権を有する動画・音楽をＤＬすることに罰則
　今までも違法ではあったがせいぜい注意される程度であった有償著作物の映像・音楽のＤＬが罰則対象になりました。（この場合のＤＬとは録音・録画も含む）具体的にはyoutubeやニコ動に違法アップロードされた有償著作物である動画、音楽をＤＬした場合や、ファイル共有ソフトや動画倉庫などで違法にアップロードされている有償著作物である動画・音楽をＤＬした場合罰則を受けることがあります。ただし、この法案によって規制が厳しくなったのは音楽・動画だけなので、画像等には罰則規定はありません。（ここでいう有償著作物とは後にＣＤやＤＶＤなどで販売されているものや、ネットで有料放送などで放送されている、簡単に言うと、そのうち、もしくは既に金による売買が発生するもの）ただし、違法と知っていてもyoutubeなどで"見るだけ"なら問題ないようです。あくまでＤＬ(コピー)が良くないという法令

・ＣＤ・ＤＶＤ等のコピーガードを回避してのリッピング行為の禁止、罰則化
　リッピングとはＣＤ、ＤＶＤなどのデータをパソコンに保存できる形式のデータに変換し保存することである。このリッピングを防ぐ為にＣＤ等に"コピーガード"がついていることが多いが、これを回避してリッピングした場合、私的複製の対象外となり違法行為となる。これは主にレンタルしたＣＤをリッピングすることを防ごうとしているのだろうが、このままではレンタルしてきたＣＤの音楽をiPod等に入れることすら違法となってしまう。（ただし、保護技術が使われていないＤＶＤのリッピングについては、改正後も従来と変わりはない）

・親告罪である
　これらの法令は著作権者が訴えた場合のみ起訴されるものである。

以上が主な変更点

まとめると

・違法な出所からＤＬするとアウト
・私的利用でもコピーガード抜けはアウト
・見るだけはセーフ
・公式に無料で上がってるものはセーフ
・画像はセーフ
・著作元に訴えられなければセーフ

こんな感じ

ただ、この法案には色々な疑問点等がある
例えば、買った物に対してコピー等を規制することが消費者の権利を著しく侵害するものである（実際フランスでは消費者団体が企業を相手取って訴訟が起こされ、コピーコントロールは同国の著作権法で認められた利用者の権利を侵害し、違法であるとする判決も出ている。）といった問題がある。（他にもいろいろあるが）こういった問題は先送りにして、1年後改めて現状を理解し変えるそうな・・・

ここからは私見

　しょうがない点も多いがインターネットやパソコンにまるで詳しくない連中が決めたこと感が否めない。著作者を守るのは当然であるが、iPodやMP3プレイヤーを製造販売している企業は守る気がさらさらない所も疑問。個人的にはyoutubeの音楽をＤＬできなくなる程度でそんなに痛手はないがこの法案には大きな落とし穴が一つある。それは、これから世界のスタンダードになるクラウドコンピューティングサービスに対する影響である。現状の日本ではクラウドに音楽を上げて出先で聞くことがアウトになってしまう法律となっている。（実際一度裁判になり現状の法令を公正に判断した場合違法であると最高裁で判決が出ている）これはこれから世界を相手にIT業界で戦う場合足かせにしかならない。中国などが架空の著作権保護団体を日本で作りクラウドを使用している会社すべてに対して「違法だ！」などと言って仕掛けてきた場合過去の判決を重視する日本の裁判では十中八九負ける。この法案によりクラウド系サービスは日本では発展することはないだろう。

以上、底辺情報系学科の学生の戯言でした

質問あったらわかる範囲で答えるんでコメントへどうぞ